2015年4月26日日曜日

ラチエンボーイクラブ デビュー 25周年ライブ!
いよいよあと1カ月。
今回も宮城県からあの熱い男 直@坊がゲスト
楽しみです!

2015年4月16日木曜日

【New Orleans】



1979.4月 New Orleansにて

この街は、他の街とは違う空気に被われている。

特にフレンチクウォーターは、観光地とはいえ独特だ。

フランス移民が創った街並みは、古くて若々しい。

ゴハンも美味しい。もちろんジャンバラヤは食べないが、

カメのスープ、鯰の唐揚げ etc. そして夜にはJazzの街へと変わる。

カントリーの店もあれば、Dexy Land,そして、

もちろん若いのから、老いたのまで、戦うように競うJazz。

明け方まで続く音のお祭り。

お金など無くても外の通りから、ずっと聴いていられる天国だ。

この街は、私の憧れだった。

ウディ.ガスリーの息子、アーロ.ガスリーが歌った

「City of New Orleans」貨物列車に乗り、

Hoboと呼ばれる日本人を含む移民達が旅の果てに見た大都会だ。

君はニッティーグリッティー ダート バンドを知っているだろうか?

曲に合わせて踊り出す「ミスターボージャングル」の世界だ。

それはお伽話の世界だと思っていたら……。

そいつは曲の途中で、ひざから滑り込んできた。

上下、青色のスーツ、真っ赤な蝶ネクタイ、小さな黒人の芸人が、

バックステージを我が物顔で踊りだした。華麗なステップ。

絶対に外さないOne-man-stage

客は皆んな、大盛り上がりで拍手喝采。

曲が終わると、どっさりと皆んなから金を集めて

どこかへ消えていった。

歌の世界が、本当に起こった事を、

私も何も言えず心が天まで登った。

けれど……その20分後、大きくて太った黒人女が、

彼の集めた金を、全部巻き上げているのを、路地裏で偶然見てしまった。

「まぁ、いいか」

踊れ、踊れ、高く飛べ、皆んな、笑え、

そして私の目には泪。

そんな街だよ

City of New Orleans.

明日はどこへ行こう。